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ティリダテス1世(Tiridates I、在位:紀元前211年頃?)は、アルサケス朝パルティアの初代王アルサケス1世の弟。
ティリダテス1世がアルサケス1世とどのような関係にあったのかは論争のある所である。かつてはアルサケスはそもそも王が名乗る単なる称号に過ぎないのであって、特定の人物の固有名詞ではなくティリダテスが王となった後アルサケスを名乗ったのだという、アルサケス1世とティリダテス1世の同一人物説が唱えられたが、後の王フリアパティウスがアルサケス1世の甥の息子(即ちティリダテス1世の孫)と記すオストラコン(陶片)の発見によって同一人物説には大きな反証が提示された。
またアルサケス1世死後ティリダテスが王位に付いたのかどうか、また付いたのであればその時期はいつ頃か、どのような経緯を辿ったのかなど、学者によって立場も違いはっきりしていない。ティリダテス1世が有力者であったこと自体は疑いが無く、彼は多くの要塞の建設や新都市ダラの建設などを手がけている。
アルサケス1世の息子アルサケス2世の後に王となったフリアパティウス以後、ティリダテス1世の子孫がパルティアの王位を継承していくことになるが、この王統の変化に関する経緯も不明な点が多い。